起業家らのビジネスプランの発表に耳を傾ける参加者=佐賀市のホテルマリターレ創世佐賀

 佐賀県内の起業家らのビジネスプランを、資金調達につながるよう磨き上げる県の支援プログラムの成果報告会が20日、佐賀市で開かれた。本年度採択された4人が、専門家の助言を受けて練り上げたアスパラガスのサプリメント開発や観光活性化などの企画を発表し、約30人が聞き入った。

 支援プログラムは、新事業の立ち上げ時に課題となる資金調達の観点からアプローチし、金融機関などに評価される事業内容にする取り組みを2020年度から実施している。

 報告会で「エイタクカルチべーション」(神埼市)の篠原幸一郎代表取締役は、栽培するアスパラガスの活用に着目。体に有効な成分が豊富で、「妊活」する人に役立つサプリメントを開発するアイデアを披露した。アスパラガスを乾燥・粉砕する施設を準備中で、「顧客に『寄り添ってくれた』と思われる事業にしたい」と話した。

 「Light gear」(佐賀市)の山本卓代表は、旅行に行く時の情報源は「口コミ」が重視されていることを指摘。外国人の冒険家が日本を旅して感じた魅力を母国向けに発信するウェブサイトを制作し、日本の観光業を盛り上げる企画を提案した。(北島郁男)