合格を確認し掲示板の前で記念撮影をする児童=佐賀市の致遠館中

 佐賀県立中学校4校の入学者選抜の合格者が25日、発表された。張り出された掲示板に自分の受検番号を見つけた児童は待ちわびた“春”の知らせに、家族や友人と喜びを分かち合った。

 致遠館中(佐賀市)には発表時間の午後4時に合わせて50人以上が集まった。同じクラスの友人と一緒に合格を確認した佐賀市の立川涼子さん(12)は「自信がなかったので信じられない」と喜びをかみしめ、「外科医になるという夢に向かって勉強と部活を頑張る」と期待に胸を膨らませていた。

 定員は各校120人。受検者数と倍率は、致遠館323人、2・69倍▽唐津東(唐津市)306人、2・55倍▽香楠(鳥栖市)246人、2・05倍▽武雄青陵(武雄市)227人、1・89倍。平均倍率は2・30倍で前年度を0・04ポイント下回った。今回の入試から東部と西部に分かれていた通学区域が廃止された。

 結果は受検者全員に郵送され、各校のウェブサイトにも合格者の番号を掲載している。新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症の影響で受検できなかった児童を対象にした追検査を28日に実施する。(江島貴之)