佐賀県産業イノベーションセンターの経営支援に関する成果事例発表会が19日、佐賀市のグランデはがくれで開かれた。県内3事業者の代表が、生産性向上のための補助事業活用や、経営者を育成する「経営者塾」受講の成果を披露した。
金型メーカーの聖徳ゼロテック(佐賀市)の古賀忠輔社長は、デジタル化やグリーン化に寄与する生産性向上の取り組みを補助する「さが『きらめく』ものづくり産業創生応援事業」の活用について報告。ロボットの導入で危険作業を無人化し、ロボットを移動式にして作業スペースを有効活用したことなどを話した。
専門員が1年かけて経営者を育成する「経営者塾」については、半導体製造装置の制御盤組み立てなどを手がけるリードうさ(同市)の松尾公嗣代表が「PDCA(計画、実行、評価、改善)を回す手段が学べ、過去5年間で本年度が業績最高になる見込み」と説明。こん包用資材を製造するIMARI(伊万里市)の福井康一郎社長は「管理することの大切さが分かり、幹部らの意識も変わってきた」と、自身以外への好影響にも触れた。
発表会は本年度は3回目で、次回は3月27日に予定している。(古賀真理子)