九州防衛局は18日、佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画で、佐賀市川副町の住民を対象にした「校区説明会」を29日午後2時から4時半まで、川副中学校体育館で開催すると発表した。川副町校区自治会長会は同日、佐賀県の山口祥義知事と、佐賀市の坂井英隆市長に説明会への出席を求める要望書を提出した。
説明会は定員600人。九州防衛局の伊藤哲也局長らが出席予定で、「陸上自衛隊の佐賀空港使用について」と題して説明し、質疑応答を行う。説明会は佐賀市が協力、佐賀県も出席する。
佐賀市役所であった川副町校区自治会長会による要望では、4校区の自治会長名で「地元住民の生の声に耳を傾けていただきたい」とした要望書を坂井元総務部長に手渡した。
坂井市長は1月初めの会見で、2014年と16年に地元4校区で説明会を開催した経緯に触れながら「こうした例を参考に調整している」としていたが、防衛省は1カ所での開催を公表。この点について南川副校区自治会長会会長の川崎直幸氏は会見で「(3回開いた)年末の説明会を見ても、防衛省や県、市はエネルギーがいる。配慮した上で一つにまとめた」と明かした。一方で校区内にはいろいろな意見があるとし「(説明会を)してみないと分からない状況。1回ではひょっとしたら終わらないかもしれない」とも述べた。
佐賀県は山口知事の出席について「要望の内容は知事に報告する」、佐賀市は坂井市長の出席について「調整中」としている。(川﨑久美子、栗林賢)