長松小の6年生に絵画にまつわるエピソードを語る乗田貞勝さん=唐津市近代図書館

長松小6年生に絵画にまつわるエピソードを語る画家の乗田貞勝さん=唐津市近代図書館

 唐津市近代図書館などで開かれている展覧会「乗田貞勝画業50年~未来へ、子どもたちへ-バリ、唐津からの伝言」で、市内の長松小の6年生が18日、鑑賞に訪れた。洋画家の乗田貞勝さん(78)=唐津市=から世界の旅のエピソードを聞きながら、鮮やかな色合いの作品をじっくりと眺めた。

 図工の授業の一環で、18、19の両日で6年生約150人が来場する。18日は乗田さんが、作品の「赤い道」や「平和の木~ウクライナに寄せて」などを解説。「がむしゃらに描いてきた。下手でも、劣等感があっても、一生懸命頑張れば力のある絵が描ける」と語りかけた。

 子どもたちは好きな絵に駆け寄って、作品の世界観を味わっていた。「たくさん赤が使われていて、きれいだった」などと感想も発表した。城戸結衣さんは「一つ一つの絵にエピソードがあって、どれも良かった。言葉からバリで過ごした思いに触れられた」と話していた。

 展覧会は22日まで、入場無料。旧唐津銀行も会場になっていて、2会場で7日の開幕からこれまで約3千人(18日昼時点)が来場している。(横田千晶)