有田町 有田工業高の卒業制作展が、有田町の九州陶磁文化館で開かれている。全日制と定時制の生徒ら161人が手がけた焼き物、デザインなどの力作81点が並ぶ。22日まで。
セラミック科、デザイン科、電気科、機械科の生徒が課題研究で取り組んだ作品を展示している。セラミック科の福田力翔りきとさんは、表面が紙をくしゃくしゃにしたように見える複雑な凹凸の花器を作り、「石こうの型を多く使うことでイメージ通りの形にできた。制作に半年かかった」という。
デザイン科の生徒によるごみを再利用したアクセサリーや、電気科の超小型人工衛星なども見応えがあり、吉原優教諭(47)は「若い感性によるユニークでパワーあふれる作品を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。(青木宏文)