佐賀県内の12月の新車販売台数(登録車と軽自動車)は、前年同月比7・2%増の2660台だった。半導体などの部品不足により崩れていた、需要と供給のバランスが徐々に改善してきている。

 登録車は前年同月比0・5%減の1250台で、ほぼ前年並みで推移した。メーカー別に見るとトヨタが18・9%減で、マツダが25・5%減。一方でホンダが21・2%増、日産が24・1%増、スズキが48・2%増だった。

 県自動車販売店協会は「単月の比較では前年を下回ったが、部品不足の底は脱して回復傾向にある」と話した。

 軽自動車は4カ月連続で前年同月を上回り、15・0%増の1410台だった。県軽自動車協会は「12月としては良い数字で、メーカーの生産は順調に回復しているようだ」と分析する。

 物価高やエネルギー高による消費者の購入意欲への影響については「今のところ買い控えなどの傾向は見られず、需要は例年上がる3月まではこのまま続くだろう」と予想している。(小島発樹)