交付式で重河真弓局長(右)から認定書を受け取ったカシマ美装の馬場謙吾会長=佐賀市の佐賀労働局

 障害者の雇用環境が整っている事業所などを評価する厚生労働省の「もにす認定制度」で、ビルメンテナンスなどを手がけるカシマ美装(鹿島市、馬場栄一郎社長)が認定を受けた。障害者の雇用率が高く職場に定着している点などが評価された。県内では2社目。

 障害者の法定雇用率は民間企業は2・3%と定められている中、同社は9・09%と高く、職場への定着状況は100%。社員の特性に応じた業務を任せ、キャリアアップを支援している。また、馬場謙吾会長(78)が、うれしの特別支援学校で15年間、特別非常勤講師としてビルクリーニングの実技指導に携わった点なども評価された。

 13日に佐賀市の佐賀労働局で認定通知書交付式が開かれ、重河真弓局長が馬場会長に認定書を手渡した。馬場会長は「これからも障害のあるみなさんの働きたいという気持ちを応援し、協力していきたい」とあいさつした。

 「もにす認定」は、障害者雇用の促進や安定雇用などの取組状況が優良な中小事業主を厚生労働大臣が認定する制度。2020年度から始まり全国で184社が認定されている(22年9月末時点)。企業と障害者が共に明るい未来の実現に向けて進んでいこうと「ともにすすむ」を短縮して「もにす」と名付けられた。(志波知佳)