小城市の小城高でこのほど、新春百人一首かるた大会があった。62回目を迎えた伝統行事で、生徒約200人がかるたを挟んで身を乗り出し、素早く反応して札を取り合った。
1年生全員と2、3年生の希望者が3、4人ずつチームをつくって勝ち抜きのトーナメント形式で争った。3回戦までは同校体育館で開催。上(かみ)の句が読み上げられると張り詰めた空気が流れ、生徒たちは真剣な表情で札を探した。すんでのところで相手チームに札を奪われ、頭を抱えて悔しがる姿もあった。準々決勝以降は黄城教育会館の畳敷きの部屋で熱戦を繰り広げた。
同じチームで出場した1年の森永遼太郎さんと山下恵里菜さんは「高校の伝統の一つで楽しみにしていた。百人一首は初めてで難しかったが、慣れてくると面白かった」と笑顔で話した。(多久・小城支局 市原康史)