歌集『かじかの郷』5号の書影

 たら短歌会(濱﨑喜美子会長)が、歌集『かじかの郷』5号を発刊した。会員10人が20首と短歌に関するエッセーを寄せた。

 同会は50年以上前、故川岡五六さんを初代会長にして発足した。太良町と鹿島市に住む会員で活動し、毎月第3木曜の午前10時から太良町中央公民館で短歌会を開いている。歌集は2007年に創刊し、発刊は17年以来5年ぶり。

 井﨑千春子さんは「からつゆに田んぼは水を欲しがりて蝉の声をも聞かぬと言いぬ」、田川浩さんは「可愛い子は言葉選びも可愛いねバイバイあとのJK会話」などの短歌を掲載した。

 エッセーで中村千鶴さんは「その時の気持ちを思い返すことが出来るのは嬉しい」、西村節子さんは「これからも、31文字で喜怒哀楽を綴っていきたい」と記している。

 3代会長の濱﨑さんは「歌集をきっかけに仲間が増えてくれたら」と期待を寄せる。A5判、52ページ。問い合わせは濱﨑さん、電話090(5384)4585。(花木芙美)