感謝状を手にする桑原一樹さん(左)と千代田由加里さん=鳥栖市の鳥栖署

 鳥栖署は、行方不明の女性を保護した鳥栖市の医療法人鳥越脳神経外科クリニックと、消防団員の会社役員桑原一樹さん(36)=同市=に感謝状を贈った。

 同署によると、昨年11月下旬、クリニックの職員が同市内の歩道に女性が衰弱した様子で座り込んでいるのを発見。連絡を受けた同僚の千代田由加里さん(51)が駆け付け、通報した。通りがかった桑原さんは、消防団で共有する行方不明者手配情報に出ていた60代女性であることに気づき、保護に貢献した。

 女性は前日の夜から行方が分からなくなっていた。桑原さんは「少しでも消防団として貢献できてよかった」。千代田さんは「無事で安心した」と笑顔を見せた。(井手一希)