「鬼火たき」の説明を聞く技能実習生ら=佐賀市久保田町上恒安地区の王子の森神社(提供写真)

勢いよく燃え上がる「鬼火たき」のやぐら=佐賀市久保田町上恒安地区の王子の森神社(提供写真)

 佐賀市久保田町上恒安地区の王子の森神社で、古いお札や正月飾りなどを持ち寄って燃やし、無病息災を祈願する「鬼火たき」が行われた。

 地区で20年近く続く恒例行事。自治会役員らが竹で組んだ約3メートルのやぐらに点火した。竹が「パンッ」と乾いた音を響かせ、勢いよく燃え上がった。約70人の参加者が見守った。

 地区に住むインドネシア出身の技能実習生8人も訪れ、参加者と一緒に温かいぜんざいや雑煮などを口にした。アバリーさん(32)は「自分の国にこのような風習はない。来年もぜひ参加したい」と目を輝かせた。諸岡芳樹自治会長(68)は「実習生との交流を通じて、お互いを知るきっかけになれば」と話した。(山田宏一郎)