佐賀県内の10町でつくる県町村会(会長・田島健一白石町長)と山口祥義知事ら県幹部との行政懇談会が11日、佐賀市で開かれた。5月に開業するSAGAアリーナと、山口知事が昨年12月の知事選の公約に掲げた県立大学創設の二つのテーマについて意見交換をした。
山口知事はアリーナについて「2024年の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会のためというより、その先の活用を考えて造った」と説明。町村会からは宿泊施設や駐車場の不足について質問があり、山口知事は「どうしても宿泊の受け皿が足りず、その対応を市町の職員とチームで考えている」とし、「新しい県のスタイルに町として何ができるか、新たな発想でまちづくりを考えてほしい」と呼びかけた。
県立大構想に関しては、大学進学時に若者が県外に流出している構造的問題への処方せんとして「やらない手はない」と強調。「県立大の運営は交付税措置がしっかりしており、全国的に財政面で苦労しているところはほとんどない」とした。2月定例県議会に構想の骨子を示し、「いろいろな意見を聞きながら進めたい」と述べた。(栗林賢)