「110番の日」の10日、通報の適切な利用を呼びかける佐賀県警の啓発イベントが佐賀市のゆめタウン佐賀であった。県警音楽隊の演奏会の中で「犯人の検挙や被害の拡大防止のために、事件や事故を目撃した場合はためらわずに通報してほしい」と呼びかけた。
イベントで、通信指令課の上林正典さんが「県警の指令センターに通報が入ると、当事者から状況を聞くのと同時に各警察署やパトカーに無線が入り、迅速に対応している」と紹介した。110番通報の2割が「落とし物が届いているか確認したい」「運転免許の更新期限が過ぎてしまった」など緊急の対応を要しない相談や問い合わせであることも指摘し、相談ダイヤル「♯9110番」の利用を促した。
模擬通報を通信指令課員と一緒に体験した佐賀市の山下恭司さん(31)は「細かく質問をしてくれたので答えやすかった。通報する機会があったら、焦らずに一つ一つの質問に答えるなど落ち着いて対応したい」と話した。(樋口絢乃)