重りや関節が曲がりにくくなる器具を付けて歩く体験をする子どもたち=佐賀市兵庫北のメートプラザ佐賀

介護現場での献立などを学ぶ子どもたち=佐賀市兵庫北のメートプラザ佐賀

 小中学生が介護や福祉の仕事を体験する「キッザケア サガ」が8日、佐賀市のメートプラザ佐賀であった。現役の介護福祉士や作業療法士から手ほどきを受け、高齢者らを支える職業への理解を深めた。

 介護や福祉の現場の担い手確保や業界のイメージアップにつなげようと、佐賀県が昨年度に続き開催した。会場は介護福祉士、作業療法士・理学療法士、看護師、管理栄養士の四つの区画に分かれ、参加者はそれぞれの職業を体験した。

 作業療法士のブースでは、子どもたちが重りや関節が曲がりにくくなる器具を付けて歩くことに挑戦。介助役のサポートを受けたり、つえや歩行器具を使ったりしてホール内を巡った。弟と参加した佐賀市の弥富悠真君(巨勢小5年)は「思った以上に動きにくかった。転びそうになった時に支えてくれる人がいるのは助かる」と関心を寄せていた。

 イベントは9日も同会場で実施し、22日には伊万里市民センターで開く。既に参加申し込みは締め切っており、期間中、小中学生約300人の参加を予定している。(大橋諒)