事故者を吊り上げ救助する第七管区海上保安本部のヘリコプター=東松浦郡玄海町の値賀崎灯台の崖下(唐津海上保安部提供)

事故者を救助する海上保安庁の職員=東松浦郡玄海町の値賀崎灯台の崖下(唐津海上保安部提供、写真の一部を画像加工しています)

 6日午前8時40分ごろ、東松浦郡玄海町の値賀埼灯台の南崖下で、レンタルボート「富正丸」(0・5トン)が座礁したと、貸主から118番があった。乗船していた福岡県太宰府市の60代男性2人は足にけがを負い、唐津市内の病院に搬送された。

 唐津海上保安部によると、現場は九州電力玄海原発付近。2人は玄海町の業者からボートをレンタルし、沖合で釣りをしていた。ボートは転覆したが、2人は岩場に避難、通報から約3時間10分後、北九州航空基地所属のヘリコプターで救助された。

 巡視船や巡視艇が現場に到着した午前9時50分ごろ、天候は晴れで、風速4・3メートル、波の高さ1・5メートルだった。九州電力は「構外での発生で、原発の運営に影響はない」としている。