武雄市の御船山楽園ホテルで昨年末、薪(まき)サウナ棟が全焼した火災を受け、愛好家から激励の声が届いている。サウナの“聖地”として親しまれており、担当者は「再建を希望する声にはできる限り応えたいが、まずは原因を特定して再発防止や安全性の担保を徹底する」とコメントしている。
火災は昨年12月31日に発生。温泉施設「らかんの湯」の薪サウナ棟約45平方メートルが全焼した。薪ストーブ周辺の出火とみられ、消防が原因を調査している。薪サウナ棟は大浴場などからは独立しており、内湯や露天風呂、ドライサウナやミストサウナなどは1日から、営業を再開している。
SNS(交流サイト)では「すてきなサウナ室だったので悲しい」「唯一無二のサウナだから、また行けますように」など心配や励ましの書き込みがあり、「もしクラウドファンディングをするなら力になります」という声もあるという。
同施設は革新的なサウナ施設が表彰される「サウナシュラン」で、2019年から3年連続でグランプリを獲得している。(樋口絢乃)