1年の無病息災を願って手を合わせる初詣客=1日午前、佐賀市の佐嘉神社

 2023年の幕開けとなった1日、佐賀県内の神社や寺院は初詣客でにぎわった。参拝者は家内安全や学業成就など、この一年の幸せを願いながら手を合わせた。

 新型コロナウイルスの感染拡大前は、三が日で約35万人が訪れる佐嘉神社(佐賀市)は、3年ぶりに行動制限がないことから、例年通りの参拝者を見込んでいる。昨年と同様に、手や口を清める手水舎(てみずしゃ)からはひしゃくを撤去し、拝殿には仕切り板を3枚立てるなど感染対策を講じた。

 午前中には拝殿から隣の佐嘉神社記念館付近まで長蛇の列ができ、担当者は「1日に日付が変わったころには例年以上の参拝者が訪れていた」と話した。参拝者は拝殿で手を合わせてお参りをした後、おみくじを引いて「大吉が出るかな」と声を弾ませながら見せ合っていた。絵馬の奉納所には「大学に合格しますように」や「コンサートに当選しますように」などたくさんの人の願いが描かれていた。

 佐賀市の江頭柚香さん(24)は「3月で転勤するので、『新天地でも楽しく仕事ができますように』とお願いした」と笑顔で話した。宮城県から家族と一緒に祖父宅を訪れた島川涼花さん(7)は「算数の勉強と習い事のスイミングがもっと上手になりますように」と願った。

 同神社の参拝時間は、2日午前5時~午後9時▽3日午前5時~午後7時ごろ。(樋口絢乃)