環境と社会を良くする取り組みを表彰する環境省の「第10回グッドライフアワード」で、佐賀市内で認定こども園などを運営するおへそグループ(社会福祉法人みずものがたり)が「実行委員会特別賞子どもエンパワーメント賞」を受賞した。環境保全など国連のSDGs(持続可能な開発目標)に関する園の取り組みが評価された。
おへそグループは「5歳児から始めるSDGs教育~未来につなげるグッドライフ」に6年間取り組んでいる。今年は給食の残飯に着目して「もったいない」をテーマに掲げ、年長児が日本の食品ロスの状況や世界の飢餓問題について学ぶとともに、劇を通じて成果を発表した。
吉村直記園長や、年長児、卒園生の子どもたち10人がこのほど、市役所を訪れて坂井英隆市長に受賞を報告した。坂井市長は「世界の問題を『自分ごと』に結び付けるのは大切な機会であり、続けてもらえれば」と述べた。年長児の黒田梨乃ちゃん(5)は「毎日残さないように頑張ってご飯を食べている」と笑顔で語った。吉村園長は「長年の活動が評価されてうれしい。今後も多くの人を巻き込みながら取り組みたい」と話した。(坂本有佐)