昆虫の中には、渡り鳥のように長距離を移動するものが知られている。アサギマダラというチョウは、日本列島と台湾や中国大陸東南部の間を移動する。 その移動の様子は実際には非常に複雑であるが、大まかな流れとしては、冬の間は比較的暖かい場所で過ごし、春から初夏に羽化した世代が北の方の涼しい場所へと移動する。