10月の佐賀県内は、社会が新型コロナウイルスと共存する「ウィズコロナ」へと向かい、持ち直しの動きが見られた。行楽時期と相まって消費活動が上向き、原材料や燃料の高騰分の価格転嫁が進んだことで売り上げが増えた業種もあった。ただ、原材料費などは高止まりしており、利益が圧迫される状況は続いている。
秋の行楽シーズンを10月から始まった全国旅行支援が後押しし、レジャー・サービスが好調。旅館の売り上げは前年比で約5割増え、コロナ前の水準に戻った地域もあった。大型店も旅行関連商品が回復し、お茶は土産の需要があった。
機械・電機も受注が増え、業況が改善傾向にある。ただ、世界的な半導体不足はICTなどでも影響が続いている。原材料高や円安は続き、家具や建具、陶磁器、印刷など幅広い業種が対応に苦慮している。