冬の冷え込みが一段と厳しくなってきた佐賀県内。気象状況によっては気温が下がる朝晩などの時間帯に路面が凍結し、スリップ事故の危険性が高まる。天気予報や道路情報を確認する習慣をつけ、注意深い運転や冬用タイヤ装着などの対策が欠かせない。【2022/11/26 配信記事を再構成】
路面凍結は一定の条件で発生する。雨や雪が降った後に路上に残った水分が気温低下に伴って凍ったり、道路上に出た地下水や湧き水が凍結したりする。気温が0度より高くても、地表面が放射冷却の影響で凍結することもある。
事故を未然に防ぐにはどうすればいいか。大雪予報時には不要不急の外出をできるだけ控えるほか、冬はあらかじめ冬用タイヤに交換したり、状況に応じてチェーンを装着したりすることが有効。凍結の恐れがある場所をあらかじめ把握しておくことも重要になる。風通しのよい橋の上やトンネルの出入り口、日陰になっている場所は他より気温が下がりやすく、凍結しやすい。
運転の仕方次第で、事故リスクの軽減につながる。雪道の下り坂はスリップしやすく、ブレーキはゆっくりとかけ、控えめのスピードで走るよう心掛けたい。上り坂もゆっくりとした加速が望ましい。カーブはタイヤと路面の摩擦力が減って外に飛び出しやすくなるため、カーブに入る前に十分減速する。(円田浩二)