初回から主導権を握り、勝利をもぎ取った。江北少年は東与賀少年を3―1で破り、見事優勝を果たした。主将の峯昂汰は「優勝できると思っていた。気持ちで負けなかった」と胸を張った。
電光石火の先制攻撃だった。初回の攻撃。相手投手は速球が武器だったが、1番小野大良は「球が真ん中に集まっていた。打てる」。自信を持って振り抜いた打球は右中間を深々と破る三塁打となり好機をつくった。
続く2番峯は「チャンスを無駄にしない」と右翼の頭上を越える三塁打。1、2番コンビで流れを引き寄せ、この回一気に3点を奪った。
五回には2点差に迫られ、なおも二死2、3塁のピンチ。マウンドの土井貴晴は「ここは抑えないと」とコースに投げることを意識。相手の4番を三振に打ち取り、「よっしゃ」と雄叫びを上げた。
選手数は13人。6年生も峯、小野、土井、渕上遼也の4人しかいない。土井稔康監督は「下級生を引っ張り、支えてくれた」と目を細めた。渕上は「後輩たちと楽しく野球ができた。来年も優勝してほしい」と連覇の夢を託した。(中村健人)
【決勝】
東与賀少年(佐賀市) 000010━1
江北少年(江北町) 300000━3
(東)西川、武下―武下、西川
(江)百武和、峯、土井―小野
▽三塁打 小野、峯(江)▽二塁打 古川(東)
■試合成績