2003年8月の全国高校総体。まばゆい夏の日差しに包まれた長崎県の会場で、佐賀県代表の井上真実・橋爪ちはる組(嬉野)が、全国の精鋭316組の頂点への一本を決めると、当時監督だった澤山忠澄(68)=佐賀県ソフトテニス連盟副会長=は二人とがっちり握手を交わした。「夢がかなった瞬間だった」。