9月の世界アルツハイマー月間に合わせ、佐賀市の金泉、大和地区の地域包括支援センター(おたっしゃ本舗)が10日、合同で認知症の啓発活動を行った。市内の北陵高の野球部員も参加し、大型商業施設で買い物客に認知症への理解を促した。
部員46人は認知症の正しい知識を身に付ける「認知症サポーター養成講座」を金立公民館で受けた。おたっしゃ本舗金泉の認知症地域支援推進員の真子紫布さんが、メカニズムや主な症状などを説明した。認知症の人と接する際の心得として「驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけない」の「3つの『ない』」も挙げた。
同校2年の福田裕貴さんは「本人が最も不安を感じ、思うようにいかない自分を責めてしまうことを知った。家族や周りの人に傾向が見られたら、寄り添っていきたい」と話した。イオンモール佐賀大和での街頭活動には1年生12人が参加。買い物客に元気よく声をかけながら認知症に関するパンフレットを配った。(伊東貴子)