杵島郡白石町の中学生の5割、小学生2割近くがスマートフォンを持ち、1日に4時間以上動画を見ているのが小中学生とも1割に上ることが、町教育委員会の調査で分かった。
9月に行った調査によると、スマホを持っている小学生は17・1%。1年生は4%だが、2~4年生は10%台に増え、5年生は30%、6年生は25%に上った。中学生は49・6%で、1年生は46%、2、3年生は51%だった。
4月の全国学力・学習状況調査で、スマホなどで1日に動画を見る時間も分かっている。白石町の小学6年は1~2時間が最も多く26%、2~3時間が24%、1時間未満が16%、3~4時間が15%、4時間以上が10%だった。中学3年は2~3時間(31%)、1~2時間(24%)、1時間未満(17%)、3~4時間(9%)、4時間以上(11%)の順だった。
調査結果は町議会一般質問で取り上げられ、議員からは「1日4時間超となれば、帰宅から就寝までの多くの時間を占める。スマホ使用に何らかの手を打つ必要がないか」と指摘があった。町教委は「視聴時間と学力にも相関関係が感じられる結果が出ている。家族との時間や学習時間の確保など、SNSとの付き合い方を含めて情報発信を考えたい」と答えた。(小野靖久)