環境保全など国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)について考える講演会が9日、佐賀市の佐賀商業高であった。唐津市のNPO法人の担当者が講師を務め、生徒たちは目標達成に向けて自分たちができる取り組みなどに思いを巡らせた。
1年生とグローバルビジネス科の2、3年生の約320人が聴講した。NPO法人「唐津FARM&FOOD」の木下翔太さん(26)が、ペットボトルのキャップを溶かして作ったコースターなどを紹介し、「正しい知識があれば、ごみが価値あるものに変わる」と指摘した。NPOの活動内容も説明しながら「SDGsは環境破壊など社会のためによくないことをやめて、未来への投資にチャレンジすること」と強調した。
1年の山口舞子さんは「限りある資源を大切に使うために、必要ではないものは買わないなどできることから始めたい」と感想を語った。講演会は三菱みらい育成財団(東京都)から助成を受けて実施した。(小島発樹)