【ワシントン共同】バイデン米政権は4日、感染拡大が続いているウイルス感染症「サル痘」について、公衆衛生上の緊急事態を宣言した。感染拡大を防ぐため、60万回分以上のワクチンを配布。ホワイトハウスのジャンピエール報道官は記者会見で「サル痘は急速かつ独自に進化している」と強調し、米国民に警戒を呼びかけた。

 世界保健機関(WHO)は7月23日、サル痘について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に相当すると宣言し、WHOとして最高度の警告を発している。

 サル痘は患者の体液や患部との接触、寝具などを介して感染。大半は軽症で回復する。疾病対策センター(CDC)によると、米国での感染者は今月3日時点で約6600人。

 バイデン大統領は2日、サル痘対策調整官に連邦緊急事態管理局(FEMA)の幹部ロバート・フェントン氏を任命した。検査やワクチン、治療態勢の強化のため各省庁の対応の調整に当たる。米国では、西部カリフォルニア州や東部ニューヨーク州などが既に非常事態を宣言している。