ウエイトリフティング女子45キロ級 ジャークで67キロを持ち上げる佐賀清和の松尾環那=愛媛県の新居浜市

 競技歴わずか1年半の期待のホープが、メンタルの強さで正念場を乗り越えた。ウエイトリフティング女子45キロ級で、松尾環那(佐賀清和)が堂々の3位に輝いた。松尾は「ジャークで67キロまで持ちこたえることができた」とほほえんだ。

 けがを押しての出場だった。中学3年から腰に痛みがあり、今年7月に椎間板ヘルニアと診断された。本調子の時と同じ練習はできなかったが、大会までの残り時間はジャークの強化に励んだ。

 ジャークは、一旦肩の高さまでバーベルを上げ、その後頭上に持ち上げる種目。松尾は1度目の挑戦で65キロ、2度目で66キロに成功した。

 最後に挑んだのは67キロ。1キロの違いで順位が変わる競技で、松尾は「これを成功しないと3位に入れないかも」と不安を感じた。だが、「本番に強いタイプ。そういう時こそ力が湧く」(松尾)。しっかり腕を伸ばして動きを止めてみせた。

 スナッチ52キロと合わせて119キロをマーク。4位とは6キロ差、逆に2位とは1キロしか差がなかった。それでも、「目標だった入賞が達成できてよかった」と松尾は喜びをかみしめた。

 佐賀清和中2年の冬に競技を始め、同3年の全国中学総体で2位に入ると、今大会で2、3年生に交じって戦い、3位と成長は止まることを知らない。「ベストを更新してトータル130キロを目指したい」と松尾。伸びしろ十分な1年生の競技生活は、まだ始まったばかりだ。(草野杏実)