展示されている長崎原爆に関する資料=佐賀市立図書館

 平和の尊さを考える「佐賀市平和展」が5日、市立図書館で始まった。佐賀空襲の朗読劇や子ども向け映画の上映、長崎原爆に関する資料、戦時中の映画のポスターなど約130点を展示し、戦争の惨禍を伝えている。9日まで。

 朗読劇は「佐賀空襲を語り継ぐ会」が行った。佐賀市在住で戦争を経験した坂田艶子さん(85)らの話を収録した映像を上映している。

 6日は午後2時から、劇団SA-GAによる演劇「神風の詩」を上演する。吉野ヶ里町を舞台に、5人の特攻隊員たちが出撃するまでを描いている。世界の紛争問題の紹介や地雷のレプリカの展示などもある。

 戦時中に兄3人が出征し、うち2人がビルマ(現ミャンマー)で戦死した野中清弘さん(84)=佐賀市=はギャラリーをゆっくりと回り「兄貴たちのことを思い出す。苦労があったなと思って…」と思いをはせた。日記やはがきの展示も見ながら「両親はお国のためにと兄を送り出したのだろうけど、兄の戦死を知り泣いていた母を覚えている」と語った。

 午前10時から午後7時(7日は午後5時)まで。8日休館。

 県庁では核兵器廃絶を願う「原爆の絵」パネル展を行っている。原爆の絵は広島市の基町(もとまち)高の生徒と被爆者が共同制作した。12日まで。(森田夏穂)