eスポーツの可能性などについて話す中島賢一会長=佐賀市の佐賀女子短大

 佐賀女子短大(佐賀市)でこのほど、コンピューターゲームで競う「eスポーツ」をテーマとした公開講座があった。福岡eスポーツ協会の中島賢一会長が社会や経済に貢献する先進的な取り組みを挙げながら、eスポーツが秘める可能性を力説した。

 中島会長は、世界でゲーム市場が2020年に20兆円を突破するなど成長産業に位置付けられている状況や、日本では国民の約7割がゲームを楽しみ、eスポーツの選手育成も進んでいることを説明。また、「日本では興業の7割がまだスポンサー収入。『見るスポーツ』として放映権料やチケット販売を拡大する必要がある」と課題も示した。

 福岡で19年に開催された世界大会「EVO Japan」に関し、「3日間で1万3千人が来場し、約11・7億円の経済波及効果があった」と紹介した。地域とタイアップした大会を配信して観光地や特産品のPRにつなげたり、高齢者施設での大会を遠方の孫がオンラインで観戦したりした実例も報告した。

 中島会長は「eスポーツの楽しさには、困難な取り組みも推進する力がある。単なるゲーム大会ではなく、社会に接続することでコミュニケーションを熱くするツールになりうる」とまとめた。(志垣直哉)