全国和牛能力共進会佐賀県最終予選会で第8区の佐賀県代表となった牛。右側を佐賀牛宮﨑牧場、左側をからつ前田畜産が育てた=多久市のJAさが畜産センター

第3区県代表の徳田満さんの「とき」

第2区で県代表となった荒谷武彦さんの「あき」

全国和牛能力共進会の佐賀県最終予選会。種牛の発育の良さを確認した=多久市のJAさが畜産センター

 「和牛のオリンピック」と呼ばれ、5年に1度開催される国内最大の品評会「第12回全国和牛能力共進会」の佐賀県代表として出場する3部門の4頭が決まった。10月6~10日、鹿児島県霧島市の霧島高原国民休養地を主会場に開かれる大会で入賞を目指す。

 肉牛の第8区(去勢肥育24カ月未満の部)は2頭で、唐津市鎮西町の佐賀牛宮﨑牧場と、同市梨川内のからつ前田畜産が育てた。種牛の第2区(生後14~17カ月未満の若雌)は荒谷武彦さん(54)=多久市、第3区(同17~20カ月未満の若雌)は徳田満さん(63)=唐津市肥前町=が手掛けた。からつ前田畜産を除く3農家は初めての出場となる。

 佐賀県最終予選会は7月22、29日に多久市のJAさが畜産センターで開かれた。第8区には15頭のエントリーがあり、佐賀牛宮﨑牧場の宮﨑陽輔代表(41)は「競りに出た子牛の時から全国に行けると思い育ててきた。暑さに気をつけて本番を迎えたい」と話す。2回連続で代表の座を勝ち取ったからつ前田畜産の前田勇人会長(61)は「筋肉の発達に優れ、僅差で代表になれた。前回果たせなかった上位入賞で、佐賀牛ブランドを全国にアピールしたい」と意気込みを語った。

 16頭が出品された第2区に関して荒谷さんは「代表の名に恥じぬよう頑張りたい。30年超のキャリアで一番いい牛に育ってくれている」。第3区には13頭がエントリーされており、徳田さんは「体積、発育の良さが評価されたかな。本当にびっくりしている」と喜びを語った。

 種牛の審査に参加した全国和牛登録協会の穴田勝人専務理事は「体積や幅がある点などを評価した。新型コロナで大変だが、本番にベストの状態で臨んで」とエールを送った。肉牛に関して工藤太介事務局長は「肉付きや肩幅が充実した牛が多く、仕上がりの素晴らしさから代表を選んだ。上位進出に向けて頑張ってほしい」と講評した。

 全国共進会は生後月齢などで9部門に分かれ、今回は全国から種牛265頭、肉牛169頭、特別区(農業高校など)種牛25頭が出品される。(大田浩司)