水泳の授業を補助する「水泳サポーター」の人たち=小城市牛津町の砥川小

 小城市牛津町の砥川小の水泳授業で、地域住民が「水泳サポーター」として活躍している。同校の学校支援ボランティア「地域応援団」による取り組みの一環で、水泳の授業で教諭の指導の補助やプールサイドでの見守りを続けている。

 活動は8年前から始まり、現在は50~70代の8人が手がける。元市体育協会水泳部長や元保育園長らのほか、現役の消防署救助隊員も休日を利用して参加している。

 中心メンバーの相川忠彦さん(77)は市牛津保健福祉センター「アイル」のプールで水中ウオーキングの指導実績があり、2009年から市内の牛津小で水泳授業をサポートしてきた。「教諭だけでは児童全員に目が行き届かないということで、手伝うようになった」という。同校で5年間取り組んだ後、砥川小に活動の場を移した。

 メンバーは当初の2人から年々増え、全学年の水泳授業を全てカバーできるようになった。1年の授業では、指導補助としてバタ足や息継ぎ、潜り方など泳ぎの基本を伝える。習熟度に応じて児童一人一人に言葉をかけ、うまくできた時は全員で拍手してやる気を促す。一方、「ひざの高さの水位でも溺れる場合がある」と、水の怖さも教えている。

 高学年は見守りが中心となり、相川さんらは「1年生のときから見ているので子どもたちの成長ぶりが分かる」と目を細める。田﨑正剛校長は「担任からも助かっているという話を聞く。子どもたちは水を怖がらず、上達も早い」とサポートに感謝する。(市原康史)