短歌結社「ひのくに短歌会」(吉岡正孝代表)が歌誌『ひのくに』7月号を発刊した。

 「六月号作品合評」は右近晶子さん「Zなるシンボルマークの不気味さよまさに世界の殿と捉う」、前原光惠さん「いま日本にロシアが戦ひ挑む時わが男らもヒトを殺すか」、宇野美登里さん「戦ひて女を犯す男たち男脳などないとは言うが」の3首。

 県歌人協会の第48回総会短歌会の佐賀県知事賞は角本久子さん「年老いた父を叱りて悲しけれ靴下はけぬを手伝いながら」など。第33回文学賞の最優秀賞は廣澤益次郎さん「夏の朝下宿の裏で見掛けしが妻になるとは思はざりけり」。(花木芙美)