特許庁のホームページで紹介されている諸富家具(提供写真)

商標登録証を持つ諸富家具振興協同組合の小栁泰紹事務局長=佐賀市諸富町

 佐賀県指定伝統的地場産品の諸富家具が、特許庁の「地域団体商標制度」で商標登録された。地域ブランドの保護と輸出強化を見据えて、諸富家具振興協同組合(34社)が申請していた。今後は商標の国際登録も視野に入れており、近年増加している模倣品対策にもつなげる。

 地域団体商標制度は、地域の特産品の保護を通して経済活性化を図ろうと2006年に設けられた。組合は10年ほど前から準備を進め、一昨年に続く2度目の申請で認定を受けた。「佐賀県佐賀市諸富町及びその周辺地域で生産された家具」と指定したことで、現在加盟している神埼市のメーカーなど、組合に加わっていれば商標を使用できる。

 樺島雄大理事長(56)は、海外で製造した完成品を輸入して販売しているメーカーもあることから「佐賀県内で加工したものに限るなど、今後は組合で使用に関するルールを協議し、信頼あるブランドを確立していきたい」と話す。

 国内の有名家具産地をかたった模倣品が海外で販売されている実態などもあり、今回の商標登録を契機に、諸富家具ブランドの国際的な保護にもつなげていく。

 地域団体商標制度は、三重県の「松阪牛」や愛媛県の「今治タオル」などが登録。佐賀県内では現在、諸富家具のほか「うれしの茶」「佐賀のり」「竹崎カキ」など10件が登録されている。(志波知佳)