大阪府などで8月2日に開幕する「第53回日本少年野球選手権大会」中学生の部に、玄海町の佐賀玄海ボーイズが出場する。春夏を通じて3度目、夏は4年ぶりの全国舞台で先村東悟主将=海青中3年=は「まずは先輩たちが果たせなかった全国1勝を」と意気込む。
佐賀玄海ボーイズはボーイズリーグ所属の硬式野球チームで、創部12年目。唐津市、玄海町、伊万里市、長崎県から選手24人が集まり、週5日活動している。
6月に長崎県で行われた予選には西九州支部の10チームが出場。準決勝までの3試合はいずれも序盤に複数得点を奪って主導権を握った。
春の全国大会で4強に入った西松ボーイズ(有田町)との決勝は終盤に相手を突き放し、7-4で制した。新チーム結成以降は苦戦を強いられたが、松尾達也監督(42)は「今回の予選はチームの歯車がかみ合った」と振り返る。
チームのスローガン「繋(つなぐ)」の言葉通り、打線は小技など機動力を生かした攻撃が持ち味。先村主将と丸尾一冴投手=東陵中3年=の二枚看板を中心に堅い守りも光る。3年生は昨年3月の全国大会で悔しさを味わっており、先村主将は「大会までに質の高い練習を積みたい」と“3度目の正直”を誓っている。(松岡蒼大)