福岡資麿さんを囲み、写真に納まる高校生記者たち。左から弘学館高校新聞部の井本駿太郎さん、山下桃子さん。佐賀西高社会研究部の西岡慎一郎さん、原颯佑さん=10日、佐賀市八幡小路の事務所

 10日に投開票された参院選で、弘学館高と佐賀西高から生徒4人が集まり、選挙の現場を取材した。佐賀市内の投票所では、投票の理由や生活で不便なこと、政治に対する印象などを有権者に尋ねた。自民党現職の福岡資麿氏の事務所では、事務所を訪れていた方々との会話を通して国政選挙の空気を体感した。

 投票所の取材を通じ、物価の上昇で将来への不安が高まっていることを強く感じた。多くの有権者は消費税減税や物価上昇への対処を政府に望んでいた。早期の対応が求められる。

 選挙事務所では、結果が判明するまでの間、関係者や学校OBの方々と選挙や佐賀県、学校について話をした。“推し”の議員の話でも盛り上がり、緊張をほぐしていった。

 当確の後のインタビューで、福岡氏に「安倍元首相の事件を受けて、どう暴力に立ち向かっていくか」を質問した。福岡氏は「安倍元首相が凶弾に倒れられたが、議員として暴力に屈さず、躊躇(ちゅうちょ)せず今までどおりに、暴力がダメであることを共有した上で代弁していく」との考えを述べられた。佐賀の若者にメッセージをお願いしたら、「若者にしかわからないこともある。もっと自信を持ち前へと出てほしい」と応えられた。

 私は、参議院議員選挙の取材という貴重な経験を今後に生かしたい。次の選挙がおそらく成人後であるので、ボランティアとしてより強く選挙に関わることで生かしていきたい。

(佐賀西高社会研究部2年・西岡慎一郎)