九州文学同人会(木島丈雄代表)が、『九州文学2022年夏号』(通巻579号)を発刊した。佐賀からは唐津市の佐々木信子さんが小説「ヒルガオ」とコラム「診察室」を寄せている。
佐々木さんの小説は、離婚して傷を負った女性が主人公。転居した先の田舎で、大家の高齢女性ら住人や自然と関わる中で再生していく過程を描く。コラムでは、自身の飼い猫や飼い犬を40年以上診察してもらっている、動物病院の院長に思いを寄せる。
年度賞には韻文の部で柴田康弘さん「七月の海辺」、散文の部で城戸祐介さん「自殖録」が選ばれた。A5判、216ページ。税込み1100円。問い合わせは木島さん、電話090(7164)8789。(花木芙美)