ピアニストの實川風(かおる)さんによる演奏会が8日、佐賀市の春日小と若楠小で開かれた。春日小では實川さんが5、6年の約160人を前に、情感豊かなピアノの音色を披露した。
同校ではモーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」の旋律をツェルニーが幻想曲に仕立てた楽曲など5曲を演奏し、校歌も弾いて児童が歌声を乗せた。實川さんは「ラフマニノフは手が大きく、鍵盤のドからソまで指が届いたピアニスト」などと作曲家を紹介し、喜びや怒りなど豊かな感情もピアノで表現した。
6年の古賀心美(ここみ)さんは「パッヘルベルの『カノン』は聞いたことがあった。ピアノを習っているので、實川さんのように弾けるようになりたい」と笑顔を見せた。
演奏会は市文化振興財団が主催した。實川さんは9日に市文化会館で開かれたリサイクルを前に両校を訪問した。30日午前10時からテレビ朝日の番組「題名のない音楽会」に出演する。(花木芙美)