ウクライナから避難し、佐賀に到着したマリヤさん(左手前)。黄色い帽子をかぶって、友人のアナスタシアさん(中央)が出迎えた=佐賀空港

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、佐賀県内への避難を希望したウクライナ国籍の大学生トレッティアック・マリヤさん(19)が6日、佐賀市川副町の佐賀空港に到着した。5月末に同様に避難し、佐賀に滞在しているニャンコ・アナスタシアさんの友人で、祖国から遠く離れた日本で再会を果たした。県内への避難民受け入れは5組目。

 2人は同じ大学で日本語などを学ぶ。キーウ在住のマリヤさんは3月からドイツに一時避難。大学がオンライン授業だったこともあり昨年11月を最後に、会うことができない日々が続いた。「ベストフレンド」というアナスタシアさんの勧めで県内への避難を決めた。

 佐賀空港で県内のサポートメンバーとともに出迎えたアナスタシアさんは「とてもうれしい」と笑顔を見せ、2人は抱き合って再会を喜んだ。日本語でインタビューに応じたマリヤさんは「自然豊かで静かなまちを選んだ。初めての日本。将来は通訳になりたいので、経験を積みたい」と語った。佐賀では、アナスタシアさん親子と生活を共にするという。(中島幸毅)