アルティメット日本代表のメンバーとしてワールドゲームズに帯同する中山侑香さん=佐賀市の佐賀新聞社

 7日から米アラバマ州バーミングハムで開催される非五輪競技・種目を中心とした国際総合大会「ワールドゲームズ」のアルティメット日本代表として、西九州大出身の中山侑香(24)=鳥栖市=が帯同する。中山は「みんなで目指すは金メダル。どんな形でも貢献する」と闘志を燃やす。

 アルティメットは米国発祥のニュースポーツ。7人制で100メートル×37メートルのフィールドで、パスしたフライングディスクを落とさず運び、コート両端のエンドゾーンでキャッチすれば得点となる。

 長崎県諫早市出身の中山は、長崎日大高まで空手を10年間続けていた。西九州大進学後に競技を始め、のめり込んだ。2019年2月に初めてU―24日本代表の合宿に参加、同年の世界選手権では銀メダル獲得に貢献した。

 大学4年の冬に日本代表選考に声が掛かったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界大会が中止、代表最終選考も打ち切りとなった。「不完全燃焼だった」と振り返る。

 関東圏での就職を考えていたが、コロナ禍で競技に打ち込む環境が整わず「九州に残った方が練習を積める」と決断。現在は鳥栖市内の小学校で講師として勤務する。仕事終わり後輩たちと一緒に汗を流し、競技が“日常”と言えるほど打ち込んでいる。

 昨年春、ワールドゲームズの代表選考を知らせるメールが届いた。「自分でいいのか」。戸惑いもあったが、これまで画面越しで見ていた選手たちと練習できる環境に「思い切り楽しもう」と臨んだ。

 今年4月の最終選考を終え、男女7人ずつ選ばれた代表に、中山の名前はなかった。「代表から落ちた」と失意の中「バックアップメンバーになってほしい」と連絡が来た。出場の保証はない。ただ「このメンバーとプレーできれば、何か変わるかもしれない」と引き受け、代表のユニホームを手にした。

 バックアップメンバーとして、代表合宿に参加して技術向上を図ってきた。けが人や体調不良者が出た際には出番が回ってくる。「出なくてもしっかりサポートし、出たときは全力でプレーするだけ」。万全の準備で大会に臨む。(小部亮介)


 佐賀県関係では中山のほか、東京五輪ソフトボール代表の藤田倭=佐賀女子高出身、ビックカメラ高崎=と内藤実穂(みのり)=同=、スポーツクライミング男子の樋口純裕(多久市出身)が「ワールドゲームズ」代表に選ばれている。