ドアがオープンすると同時に、音楽とこの日を待ちに待ったお客さんが流れ込んできた。

 6月28日、ホテルニューオータニ佐賀で「佐賀ん酒とおごちそう」が開催された。会場には、基山商店、窓乃梅酒造、小柳酒造、天山酒造、鳴滝酒造、松浦一酒造、古伊万里酒造、宗政酒造、瀬頭酒造、五町田酒造、矢野酒造、幸姫酒造、光武酒造場の13の蔵元が集まり自慢のお酒を振る舞った。

 

 中には仕事を抜け出してきた方や、ネイルを佐賀のお酒の柄にしている方も。皆さん、この日を楽しみにしていたことが伝わってくる。

 

 私が頂いたのは、天山酒造の「天山 夏吟」や古伊万里酒造の「古伊万里前 純米大吟醸」。どちらも爽やかな味わいで非常に飲みやすい。まだまだお酒を勉強中の私でもすっと飲めた。早速、友人におすすめだよと得意げに伝えた。

 また、なんとお酒に合わせてホテルニューオータニの料理までも楽しめるとは。私はめんたいこスパゲティの列に何度も並んだ。

 会場には円卓が20卓程並べられ、それぞれがお酒と食事を楽しんでいる。最初はよそよそしかったものの、時間も経ち、お酒も入り、はじめましてでも隣の席同士で話し始める。笑い声があちらこちらから聞こえてくる。皆さん本当は古くからの友人なのではないだろうか。コロナも忘れて和気あいあいとみんなで食事をする。これをまた日常と呼ぶ日は来るのだろうか。しかし、日本も少しずつこうした場が増えてきている。マスクは苦しいが…、この日の皆さんの笑顔を見ながら私も今できることを精いっぱいに楽しめたらと思った。

 途中、抽選会もあり、景品は会場に集まった蔵元(くらもと)のお酒である。見ていると相当の人数が当たっている。大判振る舞いだ。ちゃっかり私も当たった☆

 こうして、ご機嫌な音楽と弾む声に包まれながら会場を後にした私は、帰る車の中で「元気にしてるかなぁ」と長らく会えていない友人の顔を思い浮かべていた。