今季2回目の1万人を越える観客が集まった試合で勝ち点3を届けることはできなかった。前回4点失点した神戸に、終盤に立て続けに点を奪われ再度敗戦。ホーム初黒星を喫した。試合後、選手とともにグラウンドを一周した川井健太監督は「次はサポーターにいい思いをさせたい」と誓った。
今節のJ1の中で最も遅い午後7時半のキックオフにもかかわらず、気温は30度近くから下がらなかった。川井監督は「条件は相手も同じ」とした上で「互いに判断を鈍らせる要素だった」と振り返った。
前半はボールを保持し、チャンスもつくったが、後半は相手がボールを保持する時間が増え、失点につながった。藤田直之は「ボールを持たれた時に耐えられなかったことが勝敗を分けた」と唇をかんだ。
2点目を失った後、席を立つ観客の姿が目立った。ピッチからその様子を見た朴一圭(パク・イルギュ)は「本当に申し訳なかった。最高の雰囲気だったので、とにかく勝ちたかった」と悔やんだ。
今後も厳しいスケジュールで試合が続く。藤田は「いいパフォーマンスはできている。それを結果につなげたい」と意気込み、川井監督も「今日の試合を見つめ直して次に臨みたい」と前を向いた。上位を狙うチームに、下を向いている暇はない。(中村健人)
■試合成績