きのう、携帯電話がつながらずに困った。加入する携帯電話会社の通信障害だった。当たり前に映る日常は意外にもろい。会社は当然だが、利用者も二重、三重の対策を考えておく必要があると感じた◆この影響で、気象庁の「アメダス」のデータ配信にも一部不具合が生じた。アメダスは気温や降水量、湿度などを自動で観測する無人の気象観測システム。1974年11月に運用を始めた。これに加え、気象衛星ひまわりが登場する。45年前の77年7月に1号が打ち上げられ、現在は8号を運用中だ。アメダスとひまわりのおかげで天気予報の精度が向上し、私たちは災害から身を守る準備ができる◆統計を取り続けると、一つの傾向が見えてくる。データはうそをつかない、とも思う。平均降水量もデータの積み重ね。仕事と同じで平準化は難しく、多い日もあれば少ない時もある◆ただ、1年を通して見ると、降水量はやはり、梅雨の時季の6、7月に多い。今年は空梅雨だったから、帳尻を合わせるようにいつか大雨が降るかもしれないと心配してしまう◆1年前のきょう7月3日、静岡県熱海市で大雨による土石流の災害が起きた。2年前の7月4日は熊本豪雨だった。台風4号が九州に近づいてくる。虫のいい話かもしれないが、帳尻合わせの豪雨は不要。程よい「干天の慈雨」を願う。(義)

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