「宮城県人会さが」(富田万里代表)は18日午後1時半から佐賀市松原のシアター・シエマで、我妻和樹監督の映画『千古里(ちこり)の空とマドレーヌ』の上映会と監督トークショーを開く。宮城県南三陸町で被災したパティシエとボランティアたちの関係性を描いた映画を通して、災害復興支援を考える。

 映画は南三陸町のパティシエ長嶋涼太さん家族と、全国からボランティアのため集まった人々の関係性を映す。復興とは何かを問いながらそれぞれが前に進む姿に、人が「共に生きる」本質が浮かび上がる。

 我妻監督は1985年、宮城県生まれ。南三陸町の漁村を描いたドキュメンタリー映画『波伝谷に生きる人びと』でPFFアワードの日本映画ペンクラブ賞、続編の『願いと揺らぎ』では山形国際ドキュメンタリー映画祭のインターナショナル・コンペティションで入賞している。

 同会は宮城県ゆかりの佐賀在住者らがつくる支援団体で、富田さんは「被災者と支援者の微妙な本音にまで切り込んだ映画。いつどこで災害が起こるかわからない今、身近な話題でもある」と話す。

 チケットは1500円で、当日は長嶋さんのマドレーヌや宮城県の特産品なども販売する。問い合わせは宮城県人会さが、電話080(5241)3405。(花木芙美)