ドメスティック・バイオレンスなどの暴力の恐ろしさを学ぶ生徒たち=佐賀市の城西中

 ドメスティック・バイオレンス(DV)やデートDVを未然に防止するための予防教室がこのほど、佐賀市の城西中であった。全校生徒約330人が、身近に潜む暴力の危険について学んだ。

 佐賀県DV総合対策センターの菖蒲庸子所長がオンラインで講話し、「暴力には身体的、精神的、金銭的と種類があるが、受けた側の心がつらいと感じたら暴力と見なされる」などと説明した。交際相手から受ける暴力のデートDVの被害者は年齢層が幅広く、女性の5人に1人、男性の9人に1人が悩みを抱えていることも示した。

 加害者は子どものときにDVに関わる家庭環境があったケースが多い実情も挙げつつ、「相手も自分も大切にする関係が大事。暴力を受けたり見かけたりしたら、一人で抱え込まずに相談してほしい」と呼びかけた。

 3年の松尾和典さんは「精神的暴力などで受けた心の傷は深く、治しにくいものだと知った。対等で良好な人間関係をつくることが大切」と話した。(樋口絢乃)