避難訓練で、避難所の公民館に集まって受け付けをする住民=佐賀市大和町小川地区

食事や飲み物などを受け取る住民たち

 豪雨災害に備えた避難訓練が、佐賀市大和町の小川地区であった。昨年8月に佐賀県内を襲った記録的な大雨などを受けて防災の重要性が高まる中、住民が避難時の対応や避難所までの経路を確認した。

 訓練は雨が5日間降り続いて総雨量は450ミリを超え、警戒レベルが「避難指示」の発令に相当するレベル4になった想定で、26日に実施した。2地区6班の住民約120人が班長の指示に従い、20分以内に小川公民館への避難を完了させた。避難者名簿に氏名、住所、緊急連絡先などを記入したほか、訓練後は地区の女性部による炊き出しで住民に弁当などが振る舞われた。

 3人の子どもと訓練に参加した宮原和紀さん(40)は「雨上がりだったので、子どもたちが滑らないように安全な避難を意識した。暑い時期には熱中症にも気をつけないといけない」と話した。

 2018年の西日本豪雨では、行方不明となった地区の高齢女性が町内の嘉瀬川で遺体で発見された。昨年の大雨でも、県内に特別警報が出た直後に地区の山間部で土石流が発生し、甚大な被害が出た。地区自主防災会の本野正明会長(68)は「今回は班ごとに避難したが、実際は自分たちでの避難になる。自分の命は自ら守るという意識を強め、早めの行動をとってほしい」と呼びかけた。(樋口絢乃)