スマホのアプリで若者に人気の「ウマ娘」は擬人化した競走馬を育成し、レースで競うゲーム。アニメや漫画にも展開されている。漫画の主人公は「オグリキャップ」がモデル。岐阜県の笠松競馬場で活躍し、中央競馬に移籍した芦毛(あしげ)の名馬だ◆生産者、馬主、厩務(きゅうむ)員、調教師、騎手と多くの人が関わって1頭の競走馬が生まれる。G1レースなど華やかに映る競馬の裏側に多くの苦労、物語がある◆競馬を支えているのは中央競馬だけではない。1972年7月1日、佐賀競馬場が佐賀市から現在地の鳥栖市に移転した。初日はスタンドをほぼ埋める1万1715人が入場した◆その日から、きょうで半世紀。移転50年を記念して撮影された動画「うまてなし。」をインターネットで視聴した。お笑いユニット「おいでやすこが」の2人が佐賀競馬場の魅力を紹介する。出走馬をチョークで手書きする黒板や移転時からある売店など「昭和の薫り」にあふれ、半世紀の歴史を感じさせる。一度足を運んで「おもてなし」を受けてみたい◆条件はあるものの、地方馬も中央競馬に出場できる。競馬にはロマンがあると思う。荒尾、中津競馬場が廃止され、佐賀競馬は九州ではただ一つの地方競馬場となった。今後の50年も平たんな道のりではないかもしれないが、地方競馬の灯(ひ)を守り続けてほしい。(義)

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