サガン鳥栖ホーム最終戦で歌う葛城ユキさん(1998年10月20日)

 「ボヘミアン」のヒットで知られる歌手の葛城ユキ(かつらぎ・ゆき、本名田中小夜子=たなか・さよこ)さんが27日午後2時16分、原発性腹膜がんのため東京都内の病院で死去した。73歳。岡山県出身。葬儀は近親者で行う。

 1974年にメジャーデビュー。83年、ハスキーでパワフルな歌声を生かした「ボヘミアン」が大ヒットした。2003年、バラエティー番組収録中に胸椎骨折の大けがをしたが、翌年復帰。精力的にライブ活動を続けた。

 21年4月、ステージ4の原発性腹膜がんを公表。入退院を繰り返しながら治療を続け、今年5月に復帰。6月17日の千葉県内でのコンサートが最後となった。

 葛城さんは82年に九州ツアーの一環で佐賀市のライブハウス「ガイルス」でライブを開き、翌年「ボヘミアン」が大ヒット。96年ごろから度々佐賀を訪れては、サガン鳥栖の応援ライブや佐賀市のバルーンフェスタなどに出演した。

 葛城さんと親交が深く、バッグバンドも務めた木原慶吾さん(70)は「きょうだいのように4半世紀を過ごした。3日前にも電話をくれたばかり」と話す。「か細い声で『バルーン(フェスタ)行くからね』と言っていた。常に全力疾走で、期待を裏切らないステージを見せてくれた素晴らしいシンガー。今は僕もまだ、気が動転している」と声を詰まらせていた。