「子どものための心理的応急処置」をテーマに開かれた学童保育指導員向けの講座=武雄市文化会館

 県内の学童保育指導員を対象にした講座が24日、武雄市文化会館で開かれた。県内から指導員43人が参加し、自然災害や新型コロナウイルス感染拡大などの緊急時に不安を抱える子どもへの接し方や心得を学んだ。

 「子どものための心理的応急処置」をテーマに、佐賀市の精神科医、野上耕二郎さんが講師を務めた。野上さんは自然災害などの緊急時に、子どもの心を傷つけない接し方として「見る」「聴く」「つなぐ」という行動原則を紹介。「子どもの感情や反応を無理やり聞き出すことはしない」と呼びかけた。

 西日本豪雨や熊本地震の時の実例を挙げ「“洪水ごっこ”や、がれきに見立てた本の下から友達を助け出すなどの遊びをすることがある。不謹慎だとやめさせるのではなく、助けることができてよかった、という反応を示してほしい」とアドバイスした。

 県放課後児童クラブ連絡会とセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、損保ジャパンの3者の共催。2019年、21年と浸水被害に遭った武雄市を重点地区として開催した。県放課後児童クラブ連絡会の石橋裕子理事長は「今でも雨の音や臭いを感じると心配になる子どもがいると聞く。講座を通じて、しっかりとした対応を身に付けたい」と話した。(澤登滋)